1960年代頃から我国は資源の乏しい国で原料を輸入してそれを製品化して輸出する加工貿易の国であると教育されて育って来たものでした。金は貴重品でありどこの国もそのことは認めて来ています。国内においても昔金の埋蔵量はいくらかあることが分かり、佐渡などでは採掘されていた時期がありました。室内に金箔が貼られたり、建物外部にも用いられたりした時期もあって外国からは黄金の国ジパングと称された時期もありました。
これららを基に江戸期には小判などが鋳造されて貨幣として流通していた時期もありました。しかしそれらの金が現在国内に残っているかどうかは埋蔵金として見つからない分を含めてはっきり分かっていません。中国やインドでは宝飾品として昔からよく流通するとされていました。南アフリカ共和国とか中国、あるいは米国やロシア、豪州は産出国としてよく知られています。
しかしメダルとか宝飾品とか需要は多いものの南アフリカ共和国などでは余りに深く掘削したために対費用効果が期待できなくなって来ているようです。1980年代にはわが国でも金の販売が活発になり、当時金買取相場は1200円から1400円辺りであったものがその後2000年代に入って価格が上がり、2008年にリーマンショックで一時下落したもののその後も上昇を続けました。金買取も盛んに行われマスコミでも多く取り上げられていました。現在現存する金の量は50メートルプールで2.5杯分とか言われています。
2012年の春ごろを境に米国では価格相場の降下が始まり、日本では2013年に5000円に届くかという最高値を付けその後相場は4500円から5000円の間を行き来していてまだ今後も金買取価格に期待が持てそうです。